2019九州リーグU-15 vs 大分トリニータ

2019九州リーグU-15 vs 大分トリニータ

2019年9月29日(日)ルーテル野々島グラウンド

高円宮杯JFA U-15サッカーリーグ2019九州

第17節

vs 大分トリニータ

1-2(前半1-1)

得点:皇馬


ここを取れれば残留に大きく前進する可能性があった試合だったのですが、残念ながら痛い敗戦になってしまいました。

緊張からなのか立ち上がりから危なっかしいシーンの連続。

なんとか凌ぎながらもバタバタ感が抜けない。

攻撃でも積極性を欠き、前を狙わない。ほとんど足元ばかりで相手からしたら怖さがないし、ほとんど引っかかる。

そんな不安定な戦いを続けていると案の定…。

前半31分。中途半端な守備から綺麗に抜け出され失点。

その後も危なっかしいシーンが続く。

しかし前半39分。競った溢れに抜け出して、良くないながらも同点に追い付く。

そこから少し相手もバタついてチャンスが広がりそうだったのですが、ここで前半終了の笛。

前半は悪いなりにも、なんとか凌ぎながらカウンターからチャンスを作ったりもしたのですが、決め切らず、1点にとどまりました。

HT。修正とここで戦わなくてどうするとハッパをかけたのですが…

後半1分。入りは集中しないといけないと理解しているはずなのに安易な判断ミスが続き失点。

やらなくてはいけない状況になって、ようやく少しずつ前に進み始めるも、試合を通して攻守において噛み合わない展開。

後半は序盤に失点したもののやや押し込む展開。しかし、なかなか決定機は作り出せない。逆に鋭いカウンターでヒヤリとするシーンも。

そんな中、飲水前に澄海の仕掛けからのシュートが相手DFのハンドを誘い、PK奪取。

しかし、このPKがポストに嫌われ同点ならず。

その後、最後まで何度もチャンスを作り、ゴール前まで迫るものの相手の魂の込もった守備に簡単にシュートまで行けずに、そのままタイムアップ。

勝てば大きく残留の可能性が上がるチャンスだったのですが、他会場の結果も影響し、一気に順位を落として残り2試合を残し9位になり毎年恒例の後がない状況になってしまいました。

勝ち負けとか順位とかもちろん大事ですし、技術的な部分、戦術的な部分での修正点も多々ありますので改善も必要。こういう緊張感のある試合でなかなか上手くいかない、ミスもある。

それはわかっています。

だけど、結果がどうあれ、内容がどうあれ、プレーの良し悪しがどうあれ、まず戦わないでどうする!?

3年生!

2年生が誰よりも走ってる。気持ちを前面に出して。

それを見て何も感じないか?自分に悔しくないか?

目の前を転がるボールをただ見ている。

飛びついてでも触ってマイボールにしようとする気もない。

相手にいかに勝つかと準備も後もない。

ぶつかられてもファール気味に来られても絶対に渡さない、倒れるものかとゴールするんだ、味方に繋げるんだ、前に運ぶんだという気迫がない。

ここまでチームとしても、個人としても嬉しい想いも悔しい想いも様々な経験を積み重ねてきて、時には散々叱責され、成功体験も重ね、培ってきたのに、目の前にあり、手を伸ばせば届きそうな時になぜ?

九州CYの準々決勝と同じように臆してしまう。

もうそんな経験はたくさんだと思ったんじゃなかった?

そういう時に自分達はどうあるべきだと感じたはずじゃなかった?

この日の試合はそういう部分で相手にはあって、うちには足りなかった。チャンスはうちのほうが多かったかもしれないが、そこに大きな差があった。

1試合を通して、攻撃してても、守備していても、ずっと何か違うな変だなという違和感がずっとあった。

それが明確な理由かは分からないが、少なからずあったと思う。

今までに何回も言っているが、気持ちの部分だけを言う指導者にはなりたくない。だけど勝ちたいと願うなら、上を目指す者にとっては大前提として根本にあって当たり前の部分だし、サッカー云々というのはそれからの話だと思う。

話は変わりますが、今ラグビーやバレーのW杯が日本であって、日本代表が優勝候補、世界ランキングトップレベルのアイルランド(ラグビー)やセルビア(バレー)に勝ちました。

日本代表がフィジカルや技術や戦術だけで上回ったから勝てたのだろうか?

もちろん努力の成果であり、計算された攻撃や守備や緻密に練られた戦術の結果でもあるのは分かる。だけどそれだけじゃないはず。

では何故あの試合を観ていて胸を打つのだろうか?観ている人が感動を覚えるのは何故だろうか。

ただジャイアントキリングだからではなく、きっと見ている人にも伝わる全身全霊の気迫溢れるプレー、W杯だからではなく、そこに全力で本気でやっているからこそ勝った時や得点した時に出てくる笑顔や身体いっぱいで表現する喜びや涙に胸打たれるのではないでしょうか。

見ていて伝わるぐらい強烈な想いが根本にあるから、強い相手にも臆さず戦える。良さを出せる。

あれだけやって勝てるかもわからない。だけどやらないと絶対勝てない。

正直トリニータ戦は見ていて1〜2人しか伝わってこなかった。それじゃ難しい。勝ちにふさわしいチームではなかった。

残り2試合。

簡単な状況ではないですが、充分にチャンスはあると思っています。

私自身はなんとかなると思ってます。

彼らの可能性を信じるなら。

あとは自分達次第。

今日のトレーニングで少し話をしました。上記したようなことを伝えました。

追い込まれたけど、火がついたかな。

やるしかないよね。